視診では、乳房のえくぼやただれの有無、乳房の形の左右の差、乳頭からの分泌物の有無を、目で見て観察します。触診では、指で乳房からわきの下を触って、しこりの有無や大きさ、硬さ、動き方などを確認します。
婦人科検診とは、子宮頸がんをはじめ、子宮筋腫、卵巣のう腫などの病気がないかを調べるものです。具体的には、内診、経腟超音波検査、子宮頸がん検査(子宮頸部細胞診、HPV検査)などを実施します。
2019年の全国がん登録罹患データによると女性の生涯の全がんの罹患率は51.2%です。これは2人に1人はがんになるということです。このなかで子宮がんは29人に1人の割合、卵巣がんは62人に1人の割合で罹患しています。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染により発症することが多く、がんになる前の状態(前がん病変)を何年か経てがんになることが知られており、早期に発見し、早期に治療を受けることにより、治る可能性が高くなります。そのため定期的に婦人科検診を受けることが大切です。
検診では、まず医師が問診をし、内診台に上がっていただきます。膣鏡診(子宮頸部の観察)をおこない、続いて細胞診(子宮頸部の細胞を、細いブラシや綿棒等で採取し、異常な細胞がないかを顕微鏡で調べる検査)をおこないます。
ご希望により、経腟超音波検査、HPV検査、性感染症検査(カンジダ、トリコモナス、淋菌、クラミジア)を追加できるほか、将来、妊娠・出産を考えている女性を対象にしたブライダルセットは初めての婦人科検診としてもおすすめです。
婦人科検診には「恥ずかしい」「痛そう」「怖い」などのイメージがあり、行かなくてはと思っていてもなかなか足を運びにくいものです。当院の婦人科検診は、皆さまのそのようなご不安を少しでも和らげるため、経験豊かな女性医師・女性スタッフが担当し、リラックスして検査を受けていただけるように努めております。
当院では、婦人科検診を通じて女性の生涯にわたる健康をサポートし、女性ならではの体調の変化やお悩みに寄り添ってまいります。ご不安やお悩みなどありましたら、些細と思われることでもお気兼ねなくスタッフにお申し付けください。